流産手術を経験したお話
2021.05.26
ここ一か月くらいずっと「体調悪い…」と言っていた私ですが、
全然その理由をお話していませんでしたね。
創作ブログなのであまり私生活のこと話すのもな…と思っていたわけですが、
健康じゃないと創作もはかどりませんし、何より今回手術した時にすごく不安で、
同じ経験をした方のブログを読み漁って「よし、やるか!」という気持ちになったこともあったので、
私自身も今後同じ手術をされる方に対して少しでも勇気づけるきっかけになればと思い記録させていただきます。
ここ一か月の体調不良の原因は妊娠からのつわりでした。
そりゃもう毎日が吐き気で地獄のようで…つわりっておおよそそういうものですよね。
でもご飯もろくに食べられないのに食べてないと気持ち悪いという状態で(食べづわりと普通のつわり両方だったのかな)、
後半のつわりピーク時には空腹だと気持ち悪いから食べるんですが、食べ終わると気持ち悪くなって吐くという……。
もうほんと、創作もはかどらなくてグダグダでした。屍でしたね、ホント。
そして手術。
こちらは流産の手術です。
残念ながら授かった命は8週になっても心拍が確認できず、初期の流産という判定となって流産手術(そうは手術)を経験することとなりました。
(ちなみに初期の流産確率は15%、決して少ない数字ではないので多くの女性が経験していると思います)
勿論がっかりしたし、少なからず悲しかったのですが、
「残念ながら流産ですね、手術しましょうか」と言われた時の私はただただ狼狽しながら
「え、全身麻酔とかするやつですよね……? すみません、めっちゃ怖いんですが……」と、ひたすら全身麻酔に怯えてお医者さんも苦笑いでした。
(一応お伝えしておくと流産と確定した後のお医者さんの態度はすごく親身で優しくて、
それでも思わず苦笑いしちゃったのは私があまりにも麻酔についてを詳しく聞きまくったからだと思いますw
「全身麻酔を経験してるんですか! ならどんな感じですか?」とか、
忙しい診察中にめっちゃ聞きまくる私…麻酔についてを丁寧に答えてくれたお医者さんには感謝です)
ちなみに私の流産の場合、まったく予兆は無かったし(流産になった場合、腹痛や出血がある場合もあるようです)
手術当日まで普通につわりがあって地獄of地獄でした。
ずっと夫に「つわりだけ経験するなんてつわり損じゃないか…私が何をしたっていうんだ……」みたいな恨み言を延々言ってた気がします。
(つわりで苦しい日々の記憶で記憶があいまい。
食べ物・飲み物でいろいろ私のために尽くしてくれた夫にはホント感謝と共にご迷惑をおかけしました…)
さて手術までの流れをご説明しましょう!
私が手術を受けるのは朝10時半の予定。
前日の夜9時からは食事×、水は手術2時間前まではOKです。
「流産手術」と検索すると「全日に入院してラミナリアを入れて~」という話が結構出てくるのですが、
最近はその処置が無い場合もあるようですね。
私が受けた病院もラミナリア(子宮を広げる処置、かな?)の前処置なし、受付してからなんと3時間後には帰宅できるというスピード手術でした。
(それなのに快適な個室が用意されていてゆっくり休めて最高でした。テレビはもちろんipadまでおいてあって、手術じゃなければやりたい放題休んでたと思う)
よく出産を経験している方はラミナリア処置無しという話も聞きますが、
私は出産経験無いので、それでもラミナリア無しで手術していただいてほんとよかったです。
そうそう、
コロナ禍ということもあって付き添いの方は一緒にいられません。
でも手術後は麻酔の影響で自分で運転するのはダメなので、お迎えが必要です。
私は事前に夫に手術が終わる時間を伝えて迎えに来てもらうようにしてもらいました。
なので病院からは一人で頑張るしかありません。
頑張りましょう!
9時:病院で受付
病院につくとまず受付して個室に案内されて、手術着に着替えます。
その後生理食塩水の点滴を付けられて一時間くらい快適ベッドでお休みします。
(一時間弱休んだのは手術する先生の予定の関係もあるかと思います。診察もしてる先生なので)
点滴は一回失敗されて痛かったですが、看護師さんが常に親身なので「すみません、もう一回やりますね」と言われても
「へへ、大丈夫っす」と返すくらいにはこっちも気遣いと余裕がありました。
でも本当は普段120くらいの血圧が注射前は170くらいまで上昇する(ヤバイ)くらい注射が大の苦手です。
点滴は二回目で無事にぶっ刺さってくれてよかったです。
点滴後、水分はとってないのに手術前にトイレにいくとすごい量のおしっこが出てびっくりしました。
アレ、点滴のせいなんですかね……。
看護師さんに「手術前にトイレ行きましたか?」と確認されて「はい」と答えると、いよいよ時間になって手術室に案内されました。ドキドキ。
10時30分:手術開始
手術室はなんか癒しの音楽がかかっているのが印象的でしたね。
エステサロンかと思いましたよ。
ベッドに寝かされて酸素を確認する機械を指につけられ、腕には血圧をはかるアレを付けられました。アレ。(語彙力欠如)
血圧は130/67くらいで、(あれ、注射前は170くらいまで上がったことあるのに、案外手術では緊張してないな…)と妙な感想を抱いたことを覚えてます。
その後先生が来てご挨拶。
いつも診察してくれた先生が院長だったのですが、その日の手術担当医は副院長さんでした。
流産手術だからかなんだか気遣った優しい声でのあいさつをしてくれたのに、
私はいまだに「よろしくおねがいします。あの、麻酔ってこわくないですか?」とのたまってました。
麻酔に怯えすぎだろう……。
そしてついに私が最も怯える麻酔の投入が開始されます。
看護師さん「それじゃお薬入れますね」
私(目をつぶって)「ゆ、ゆっくり…」
看護師さん「ゆっくりでw」
そして看護師さんが「ナニナニどれくらい入りました」と報告するのを聞いていたのですが(数字を数えたりはしなかったですね)、
不思議なことにその間なんだか意識があったような…ずっとただ目をつぶって待っていただけの感覚だったのですが、
しばらくして「終わりましたよ」的な声を聴いて目を開けてみるとめっちゃ視界がグラグラするのですが時間は30分くらい経過してた気がします。
11時すぎくらい:手術終了で病室へ戻る
もうろうとする中で「なんか一瞬でした」的なことを呟きながら、看護師さんに助けられて車いすに移動。
そして病室に連れてかれて「麻酔切れるまで休んでてくださいね」と、ベッドにまた寝かされました。
麻酔はしっかり聞いたのか、全然痛くなかったのに、意識ははっきりある感じで…すごい不思議な体験でした。
ただただ30分タイムスリップしただけというか……。
なんでしょう、全然怖くはなかったけど、もう一回率先して体験したいことではないですねw
ちょっとクラクラするけど、10分くらい横になるとだいぶ意識がはっきりしてきて、
その後看護師さんが体調を確認してきて「お腹痛くないですか?」と。
「お腹痛くないと思うんですが、めちゃトイレ行きたいです」というと、もう少し休んだらトイレ行ってくださいね、と言われ、
また30分くらい休んで点滴が外されるとトイレへいきました。
用を足すとトイレが真っ赤に…でも全然お腹痛くなくて、
その後も(麻酔が完全に切れても)別にいたくなかったのでうまく手術してくださったんだな~と感心しました。
そして12時ころに看護師さんに「麻酔完全に切れてますね。着替えて帰れそうなら受付でお会計して帰っても大丈夫ですよ」と言われ、
予定より早くに(12時15分くらい)には「すみません、空腹でふらふらなので帰ります」と言って帰りました。
12時20分:病院を後にする
朝から食べてないからとにかくお腹が空いてるんですよ!
迎えに来てくれた夫に「お腹すいたからお水とおにぎりを買ってきてください」と頼み、
近くのコンビニで買ってもらって駐車場でひたすらおにぎりを貪り喰いましたw
ちなみに手術前はホント「しゅじゅついやだ~」と駄々こねていた私なので、
手術後おにぎり食べながら「つわり消えてめっちゃ美味しい、あと麻酔は大したことなかったわ」と饒舌に語る私を見て夫はずっと苦笑いでした。
手術前日まで延々私を励ましてくれていたので…この変貌ぶりに呆れたんでしょうね…本当にすみません……。
あ、術後の薬は抗生物質のお薬だけでした。
子宮を収縮させるお薬は出なかったんですが、ホントどういう手術したんでしょう……。
そうは手術だと思ってるんですが(流産の手術としか聞いてなかった)、実は吸引タイプの手術する病院だったのかな?
(よく詳しくないんですが、吸引の方が体の負担は少ないとか…?)
そして手術後、きれいにつわりが消えてご飯がうまいうまい。最高ですよ!
三日は安静と言われてるのにご飯が美味しくて食後に踊って夫に止められました。大人しくしてましょうね。
以上、そんな感じの手術体験でした。
私個人の感想で言えば点滴が痛かったくらいで、全然何も怖いことはない手術でした。
(でも二回は経験したくはないですね…いろんな意味で)
私の経験の記録が、
今後悲しくも同じ経験をされる方に少しでも勇気を与えられればと思います。
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